腎機能が低下したときの症状

腎臓は「沈黙の臓器」とも言われております。腎臓が悪くなり始めるときには、自覚症状がほとんどはありません。 そのため、健康診断などで引っかかっても大丈夫と思ってしまう方が多いのです。
「沈黙の臓器」と言われている理由は?
腎臓の働きは、年齢とともに少しずつ低下していきます。
これは他の臓器でも同じことですが、腎臓には少し特徴があります。
それは、左右に2つあることです。
2つの腎臓が互いに補い合って働くため、どちらかの機能が落ちても、
からだ全体としてのバランスが保たれてしまうことがあります。
そのため、自分では気づかないまま進行していくことがあるのです。
※ 腎臓は1つでも生活できるほど予備力(よびりょく)が大きい臓器です。
大切なのは『ちいさな違和感』
腎臓は静かに働いてくれているため、症状がはっきり出ないことが多いのですが、
日常の中でふと現れる “ちいさな違和感” がヒントになることがあります。
たとえば——
- なんとなく疲れやすい
- 足や顔がむくみやすい
- 尿が泡立ちやすい
- 夜中にトイレへ行く回数が増えた
- 今まで感じなかっただるさが続く
こうした変化は、腎臓の問題だけでなく、
他の体調や生活習慣でも起こるものです。
そのため、「年齢のせいかな?」と見過ごしてしまう方も多いです。
でも私は、こうした“ちいさなサイン”こそ大切だと思っています。
腎臓はゆっくりと働きが低下していくことがあり、
体が変化に慣れてしまうため、気づくタイミングが遅れてしまうこともあります。
もちろん、症状がある=腎臓病ということではありませんが、
いつもと違う変化に気づけると、健康を守る第一歩になります。
「なんとなくおかしいな」
そのちいさな違和感を、どうか大切にしてほしいと思います。

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